会費制と割り勘は、順番が逆

会費制とは、一人あたりの金額を先に決めて、全員から同じ額を集める方式です。割り勘は、かかった合計を後から参加者で分ける方式。同じ「みんなで負担する」でも、金額を決める順番が逆さまです。結婚式の二次会で会費制が主流なのは、この「先に決める」が、大人数の当日にとても効くからです。

受付で一人ずつ計算していたら、行列ができて開始が遅れます。招待する側も、いくら包めばいいかを事前に案内できたほうが、ゲストは安心して来られます。だから二次会は、会場費や景品代の見込みから一人あたりを先に固定し、当日は「◯◯円をいただくだけ」にする。割り勘の柔軟さより、会費制の見通しの良さを取る場面です。

会費は、実費の見込みから切り上げて決める

会費の決め方はシンプルで、かかりそうな費用を人数で割り、切りのいい金額へ切り上げます。たとえば会場費と景品代の見込みが合計160,000円、来る人が40人なら、割ると1人4,000円。ここに飲み物の追加や予備を見て、会費は5,000円に設定する、という具合です。

会費の決め方(会場費を人数で割った例)
項目金額
会場費・景品代の見込み¥160,000
参加見込み40人
1人あたり(割った額)¥4,000
設定する会費(切り上げ+予備)¥5,000

会費を実費ぴったりにしないのは、当日のキャンセルや追加注文で足が出るのを防ぐためです。多めに設定して余ったぶんは、新郎新婦へのプレゼントや、幹事チームの立て替え精算に回す。これを最初に決めておけば、当日に「足りない」と慌てることがありません。

会費の端数は、切りのいい金額に寄せる

会費制で端数を1円単位まで出すと、受付でおつりが要って渋滞します。だから会費は500円や1,000円といった、財布から出しやすい単位にそろえるのが基本です。実費を人数で割った時点で出る端数は、会費側で吸収してしまいます。

いっぽう、割り勘で分ける場面(後述の少人数)では、端数の扱いは逆になります。オンライン送金なら1円単位で合わせられるので、無理に丸めなくていい。会費制は「切りのいい額に寄せる」、割り勘は「まず丸めない」。同じ端数でも、集め方によって正解が変わります。詳しくは端数の記事にまとめています。

割り勘が向くのは、二次会の後の少人数

会費制がハマらない場面もあります。二次会が終わって、仲のいい数人で流れる三次会。ここは会費を先に決めるより、かかった額を後から割るほうが自然です。人数が少なく、その場で顔を合わせているので、割り勘の柔軟さが活きます。

この少人数の割り勘なら、飲んだ人を多めにしたり、あまり飲まなかった人を少なめにしたりも気軽にできます。会費制の二次会で気を張っていたぶん、三次会くらいは肩の力を抜いて、実額を見ながら「これでいいよね」で終わらせる。二次会は会費制、三次会は割り勘、と使い分けるのが、いちばん疲れません。

受付・幹事の労は、チームの中で軽くする

準備や当日の受付を担ってくれた人へ、お礼として負担を軽くしたい。その気持ちは大切ですが、会費制の二次会では全員同額が原則です。ゲストによって会費が違うと、案内も受付も複雑になります。だから労をねぎらう分は、幹事チームの中だけで調整するのがきれいです。

参考までに、割り勘の場面で「準備した人を少なめ」にすると、金額はこうなります。4人1万円で準備した1人を少なめにすると、その人が2,208円、ほかは各2,597円ほど。スグワリの検算値です。三次会や打ち上げで、幹事チームだけで飲むときに、こういう傾け方をお礼として使えます。

4人・合計10,000円、準備した人を少なめにした場合
グループ1人の負担
準備した人¥2,208
ほかの人各 ¥2,597

よくある質問

二次会は会費制と割り勘、どちらがいいですか?

人数が多い結婚式二次会は、一人あたりの金額を先に決める会費制が基本です。受付で同額を集めるだけなので、当日がスムーズだからです。少人数の三次会など、実際にかかった額を後から分けたい場面では割り勘が向きます。

会費の端数はどうしますか?

会費は500円や1,000円といった切りのいい金額にするのが基本です。会場費を人数で割って端数が出たら、会費は切り上げて設定し、集めた額と実費の差は予備費や新郎新婦へのプレゼントに回すと管理が楽になります。

受付や幹事の会費は安くしていいですか?

準備や当日の受付を担ってくれた人を少なめにするのは自然です。4人1万円の例では、準備した1人を少なめにすると2,208円、ほかは2,597円ほど。ただし会費制の二次会では全員同額が原則なので、労をねぎらう分は幹事チームの中だけで調整するのが無難です。