同じ会でも、財布の重さは違う
学生と社会人が混ざる会の割り勘とは、学生を少なめにして、その分を社会人が少し多めに持つ割り方のことです。同じ料理を食べ、同じ時間を過ごしても、月に使えるお金は学生と社会人でまるで違います。均等に割ると、社会人には何でもない金額が、学生には来月の生活に響く。この差を無視して「みんな同じね」とやると、学生は次から参加をためらいます。
だからといって、学生を子ども扱いするのも違います。少なめにするのは、憐れみではなく、長く一緒に飲むための調整です。今は学生でも、数年後には社会人になって、今度は下の世代に同じことをする。その順送りだと思えば、多めに持つ側も気持ちよくなれます。
学生を少なめにすると、いくらになるか
相場観は、実額で見るのがいちばんです。基準の4人1万円で、学生1人を少なめにすると、その学生が1,892円、社会人3人が各2,703円ほど。スグワリの検算値です。均等なら全員2,500円なので、学生は600円ほど軽くなり、社会人は一人200円ほど多く持つ形になります。
| グループ | 1人の負担 |
|---|---|
| 学生 | ¥1,892 |
| 社会人3人 | 各 ¥2,703 |
この数字を見ると、社会人側の負担はそれほど増えていないことがわかります。学生が助かる600円は、社会人3人で分ければ一人200円ちょっと。飲み物一杯ぶんです。学生が多い会なら、社会人一人が持つ分はもっと軽くなります。感覚で「多めに出すのは大変」と身構える前に、実額を見ると、たいてい「これくらいなら」と思えます。
「学生だから」ではなく「働いてる人が」
いちばん気まずいのは、学生本人に向かって「君は学生だから安くていいよ」と言う瞬間です。善意でも、その場で線を引かれた側は、施しを受けたような居心地の悪さを感じます。切り出す主語を変えるだけで、これは避けられます。「学生は安く」ではなく、「働いてる人が少し多めに持とうか」。同じ結果でも、主語が社会人側になると、誰も下に置かれません。
この一言は、幹事や年長の社会人から出るのが自然です。学生のほうから「少なくしてほしい」とは言いにくいので、上の世代が先に道を作る。会計の直前ではなく、注文が落ち着いたあたりで軽く合意しておくと、締めがスムーズです。飲み会全体の集金の段取りは飲み会の集金の記事にまとめています。
自己申告なら、誰も名指しされない
学生か社会人かで一律に分けるのが、しっくりこない場面もあります。学生でもバイトで稼いでいる人、社会人でも新人で余裕のない人。そんなときは、立場ではなく「その日の懐事情」で手を挙げる形にします。余裕のある人が「今日は多めでOK」と自分から言い、少なくしたい人は「少なめでOK」と申告する。誰かを指名しないので、角が立ちません。
この自己申告の形は、上下関係を金額で示さずに済むのが利点です。年次や肩書きで「あなたは多く」と決めるのではなく、それぞれが自分のペースで手を挙げる。学生と社会人という線を引きたくない、フラットな集まりには、こちらのほうが合います。
言い出す役は、画面に任せる
結局のところ、混合の会の割り勘は、計算より「言い出しにくさ」が本体です。誰かが金額を口にした瞬間に、場の空気が少し固くなる。それを避けるには、人ではなく画面に語らせるのが一番です。均等額からどのくらい動くかをスグワリの画面で見せて、「これでいい?」と全員に聞く。数字が主語になれば、上下でも施しでもなく、ただの落とし所として眺められます。
学生が安心して参加でき、社会人も無理なく多めを持てる。その塩梅を、感情ではなく実額で決める。それが、卒業しても集まり続けられる会の、地味だけど確かなコツです。
よくある質問
学生と社会人が混ざる会で、学生はいくら払う?
学生は社会人より少なめにするのが自然です。4人1万円で学生1人を少なめにすると、その学生が1,892円、社会人3人が各2,703円ほど。均等の2,500円より、学生が600円ほど軽くなる配分です。
気まずくならない伝え方は?
学生本人に「あなたは学生だから」と言うより、社会人側から「働いてる人が少し多めに持とうか」と切り出すほうが角が立ちません。金額を決める前に画面で実額を見せて、全員が同じ数字を見ながら決めると、上下関係の話になりません。
社会人でも新人や事情がある人はどうしますか?
社会人の中でも、余裕のある人が自分から多めに持つ「多めでOK」の形なら、誰かを名指しせずに済みます。逆に少なめにしたい人は「少なめでOK」を自己申告できます。年次や立場ではなく、その日の懐事情に合わせて手を挙げる形が、いちばん気楽です。